
パスワードを覚えきれない…



パスワード忘れてしまった…
多くのサイトで「複雑なパスワード」を設定するように言われますが、正直、覚えきれませんよね。
ですが、簡単なパスワードを使い回して、そのパスワードが流出してしまったら?
あなたの大切なアカウントが、フィッシング詐欺や乗っ取りの被害に遭ってしまうかもしれません。
最近ではフィッシング詐欺の手口が巧妙化し、被害は増加傾向にあります。
パスワードだけで自分の身を守るのは難しいかもしれません。
それでも、安全にネットを使いたい…
次世代のセキュリティ技術「パスキー」なら、フィッシング詐欺や乗っ取り、パスワード流出の危険から身を守ることができるかもしれません。
フィッシング詐欺はパスワードを盗み取る詐欺!
フィッシング詐欺の最大の目的は、あなたのIDやパスワードを盗み取ること。
そして、盗んだパスワードを悪用して、あなたのアカウントに不正ログインし、個人情報や金銭を奪い取ろうとします。
なぜ、パスワードは、フィッシング詐欺師にとって格好の標的なのでしょうか?
それは、従来のパスワード認証が、いくつかの重大な弱点を持っているからです。
- パスワード認証の仕組み
- パスワード使い回し問題
- 複雑なパスワードは記憶するのが大変
パスワード認証の仕組み:なぜフィッシング詐欺に弱いのか?
パスワード認証は、「あなたが設定したパスワード」と「サービス側に保存されているパスワード」が一致するかどうかで本人確認を行います。
この仕組みには大きなデメリットがあり、もし、フィッシング詐欺師が、偽のウェブサイトであなたを騙し、パスワードを入力させてしまったら…?
あなたのパスワードは、いとも簡単に盗み取られてしまうのです。
パスワード使い回し問題:一つの漏洩が全ての不正ログインに繋がる
複数のサービスで、同じパスワードを使い回している場合は要注意です。
もし、あなたが使い回ししているパスワードが、一つのサービスから漏洩してしまったら…
他のサービスのアカウントも、すべて危険にさらされてしまいます。
フィッシング詐欺師は、こうしたパスワードの使い回しを狙って、様々なサービスに不正ログインを試みるのです。



私も流出したパスワードで、別サイトへ不正ログインされたことがあります。
複雑なパスワードは記憶するのが大変!
「パスワードは、複雑なものにしましょう!」
「定期的にパスワードを変更しましょう!」
セキュリティの専門家は、口を揃えてそう言います。
しかし、複雑なパスワードは、覚えにくく、管理が大変です。
そのため、多くの人が簡単なパスワードを使い回したり、メモに書き留めたりしてしまいます。
これでは、セキュリティ対策の意味がありません。
従来のパスワード認証は、セキュリティと利便性の両立が難しいという、大きな課題を抱えているのです。



何十とあるサイトのパスワードを定期的に変更するなんて無理ですっ!
パスキーとは?指紋や顔認証でログイン


パスワードの管理は大変…
そこで、次世代の認証技術「パスキー」が、より安全で簡単なログイン認証を実現します。
パスキーの仕組みとは?
パスキーは、公開鍵暗号技術と呼ばれる、高度なセキュリティ技術に基づいています。
難しい言葉を使っていますが、重要なのはパスキーが従来のパスワード認証よりもはるかに安全で、しかも使いやすいということです。
簡単に解説すると、パスキーは、「公開鍵」と「秘密鍵」のペアで構成されています。
- 公開鍵とは?
通信を暗号化する鍵 - 秘密鍵とは?
暗号化された通信を復号化する鍵
「公開鍵」によって暗号化された通信は、「秘密鍵」によって復号化されます。
- 公開鍵は、あなたが利用するウェブサイトやアプリに登録されます。
- 秘密鍵は、あなたのスマホやパソコンなどのデバイスやクラウドに安全に保管されます。
サイトやアプリにログインする時には、設定した「パスキーの秘密鍵」となる、
- 指紋認証や顔認証などの生体認証
- デバイスのPINコード
などを使用することで、フィッシング詐欺サイトでパスワードを入力してしまうリスクを大幅に減らすことができます。
パスワードを覚える必要はない!
パスキーの最大のメリットは、パスワードを覚える必要がないことです。
ログインしたいサービスにアクセスし、指紋や顔をかざすだけで簡単にログインできます。
複雑なパスワードを覚えたり、メモに書き留めたりする必要はありません。



スマホのロック解除が一番身近ですね。
パスキーとは?3つのメリット
「パスワードはもう古い」と言われるパスキーですが、一体どんな点が優れているのでしょうか?
その魅力を、3つのメリットに絞って解説します。
- フィッシング詐欺対策
- パスワード入力の手間を省く
- 幅広いデバイスに対応
フィッシング詐欺対策に繋がる
パスキーの最大のメリットは、その安全性にあります。
フィッシング詐欺サイトにアクセスしてしまっても、パスキーは正しいウェブサイトでのみ機能するため、IDやパスワードが盗まれる心配はありません。



偽物のサイトではパスキーが機能しません!
パスワード入力の手間を省く
複雑なパスワードを毎回入力するのは、面倒ですよね?
パスキーなら、指紋認証や顔認証などの生体認証を使うことで、瞬時にログインが完了します。
パスワードを覚える必要も入力する必要もないので、スマホやネットをより簡単に楽しむことができます。



タイパにも繋がりますね。
幅広いデバイスに対応
パスキーはクラウドにも保存されるため、複数のデバイスでも利用できます。
スマホで作成したパスキーを、パソコンやタブレットでも利用することが可能です。
デバイスが変わっても、同じように安全で簡単なログインができるのは、パスキーの魅力と言えるでしょう。
パスキーの使い方とは?


パスキーは、すでに多くのウェブサイトやアプリで利用できるようになっています。
設定も、とても簡単です。
ここからは、パスキー対応サービスや基本的な設定方法について、分かりやすく解説していきます。
Google、Apple、Microsoftなど主要サービスで対応済み
Google、Apple、Microsoftといった、世界をリードするIT企業が、パスキーの普及を積極的に推進しています。
そのため、Gmail、Googleアカウント、iCloud、Microsoftアカウントなど、主要なサービスでは、すでにパスキーを利用することができます。
また、PayPal、eBay、Best Buyなど、世界中の多くのウェブサイトやアプリが、パスキーに対応しています。
日本国内でも、銀行、クレジットカード会社、ECサイトなど、様々なサービスでパスキーの導入が進んでいます。



今後、さらに多くのサービスがパスキーに対応していくことが予想されます。
パスキー設定は簡単!
パスキーの設定方法は、サービスによって多少異なりますが、基本的には以下の手順で簡単に設定できます。
- パスキー対応サービスにアクセスする
- アカウント設定画面を開き、「セキュリティ」または「ログイン方法」などの項目を探す
- 「パスキー」または「パスワードレス認証」を選択する
- 画面の指示に従って、指紋認証や顔認証などの生体認証、またはデバイスのPINコードを設定する



生体認証可能なスマホがおすすめです。
デバイス紛失してしまったらパスキーはどうなる?
パスキーは、安全で便利な認証方法ですが、利用する上でいくつか注意しておきたい点があります。
特に、パスキーはデバイスに紐づけられているため、デバイスを紛失した場合の対応は重要です。
スマホをなくしてしまったら?
パスキーは、スマホやパソコンなどのデバイスに安全に保管されます。
なので、デバイスを紛失してしまうと、パスキーにアクセスできなくなり、アカウントにログインできなくなる可能性があります。
ですが、ほとんどのパスキー対応サービスでは、デバイスを紛失した場合でも、アカウントを復旧するための方法が用意されています。
例えば、別のデバイスでパスキーを作成していたり、バックアップコードを発行していたりする場合、それらを使ってアカウントにアクセスできる場合があります。
アカウント復旧方法を事前に確認!
パスキーを利用する時には、万が一デバイスを紛失した場合に備え、事前にアカウント復旧方法を確認しておくことが重要です。
各サービスのヘルプページなどを参考に、以下の点を確認しておきましょう。
- 別のデバイスでパスキーを作成する方法
- バックアップコードの発行方法
- アカウント復旧のための連絡先情報(電話番号やメールアドレスなど)の確認・更新方法



私はGoogleのバックアップコードを大事に保管しています。
パスキーとは?使い方は?フィッシング詐欺対策に効果的!まとめ
- パスワードを覚えたり、入力したりするのが面倒…
- フィッシング詐欺やパスワード漏洩のリスクを減らしたい…
そんな願いを叶えてくれるのが、パスキーです。
パスキーは、パスワードに代わる、より安全で便利な次世代の認証方法となります。
指紋認証や顔認証といった生体認証を利用することで、複雑なパスワードを管理する必要がなくなり、セキュリティも大幅に向上します。
パスワードレス認証の普及は、すでに世界的な基準となっています。
Google、Apple、Microsoftといった大手IT企業も、パスキーの導入を積極的に推進しており、今後ますます多くのサービスでパスキーが利用できるようになるでしょう。
フィッシング詐欺の被害が増えている今、ぜひパスキーを活用し、より安全で快適なスマホ生活を目指してみてはいかがでしょうか?