フィッシング詐欺は、年々増加傾向にあります。
特に、大手通販サイトや配送業者、クレジットカードなど、自分にとって身近で生活に馴染み深いフィッシング詐欺で騙されやすいので注意が必要です。
今回は、Amazonを装った「アカウント情報の更新をお願いします」が届きました。
これはフィッシング詐欺なので、ログイン情報やクレジットカード情報を入力しないように注意してください。
Amazon「アカウント情報の更新をお願いします」のメール内容
Amazonを装った「アカウント情報の更新をお願いします」のメール内容は以下の通りです。

お客様各位
Amazon.co.jpをご利用いただき、誠にありがとうございます。
お客様のアカウントで通常とは異なるログイン試行が検出されたため、セキュリティ強化のため一時的にアカウントを保護しました。
アカウントの利用を再開するには、24時間以内 に本人確認手続きを完了してください。期限を過ぎると、アカウントの制限が継続される場合があります。
手続きを進めるには、以下のボタンをクリックしてください。
アカウントの確認
本メールに心当たりがない場合は、直ちに Amazonカスタマーサービス にお問い合わせください。
本メールは自動送信されています。ご返信いただいても対応できませんので、ご了承ください。
© 2025 Amazon.com, Inc. またはその関連会社。全著作権所有。
Amazon.co.jp | ヘルプ

一見すると本物に見えなくもありませんが…
Amazonのフィッシング詐欺を見分けるポイント
今回届いたAmazonを装ったフィッシング詐欺「アカウント情報の更新をお願いします」ですが、一見すると本物のようにも見えます。
しかし、怪しい点をいくつか見つけることができたので、しっかりと確認することをおすすめします。
- 送信元アドレス
- メール本文
送信元アドレスからフィッシング詐欺を見分ける
フィッシング詐欺メールは、公式アドレスを装った偽物のアドレスから送られてくることがほとんどです。
怪しいメールが届いた場合は、まずは送信元アドレスを必ずチェックするようにしましょう。
今回のAmazonを装ったフィッシング詐欺メールでは、以下のようなメールアドレスから送信されていました。
service-m6nm@cbel.com
Amazon公式は「@amazon.co.jp」で終わるメールアドレスです。
正しいメールアドレスから送られているかどうかを確認することで、Amazonのフィッシング詐欺を防ぐことが可能になります。
メール本文からフィッシング詐欺を見分ける
フィッシング詐欺メールは、日本語が不自然な場合が多く見られます。
機械翻訳を使ったような日本語、ぎこちない表現や誤字脱字が多く含まれている場合、フィッシング詐欺メールである可能性が高いです。
今回送られてきた「アカウント情報の更新をお願いします」では、メールの始まりが「お客様各位」となっています。
「お客様のアカウントで通常とは異なるログイン試行が検出された」となっているのに、「お客様各位」は違和感がありますよね。
また、メールの最後の部分、
© 2025 Amazon.com, Inc. またはその関連会社。全著作権所有。
本物のAmazonからのメールは以下のようになっています。
©2025 Amazon.com. All rights reserved. Amazonのロゴ、Amazon.co.jpおよび、Amazon.co.jpのロゴは、 Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
送信者:アマゾンジャパン合同会社
よく読めば怪しい日本語が含まれている場合が多いので、慌てずにしっかりと最後まで確認することをおすすめします。
Amazonのフィッシング詐欺「アカウント情報の更新をお願いします」を開いてしまったら?
フィッシング詐欺は、本人に個人情報やカード情報を入力させて盗み取る詐欺になります。
Amazonのフィッシング詐欺メールを開いてしまったとしても、詐欺被害に遭う危険性は低いです。
しかし、メール内にあるリンクを押してしまうと、フィッシング詐欺サイトへ誘導されます。
詐欺サイト内で入力してしまった個人情報は盗み取られてしまうため、絶対に入力しないよう注意してください。
以下は、今回送られてきたAmazonのフィッシング詐欺「アカウント情報の更新をお願いします」にあるリンクを押したときに誘導されるフィッシング詐欺サイトになります。





Amazonのログイン画面そっくりに作られていますね…
ログイン情報を入力してしまうと、最終的に「お支払い方法を更新する」という画面からクレジットカード情報を要求されます。


ログイン情報、そしてクレジットカード情報抜き取られてしまうため、絶対に入力してしまわないよう注意してください。
フィッシング詐欺の被害に遭ったらどうしたらいい?
万が一、Amazonのフィッシング詐欺に遭ってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか?
焦らずに、以下の手順で対処することをおすすめします。
- 落ち着いて状況を把握する
- カード会社へ連絡し、利用停止と被害状況を報告
- パスワードの変更
- 警察に被害届を提出
ステップ1:落ち着いて状況を把握する
まずは落ち着いて、自分がどのような状況に陥っているのかを把握しましょう。
具体的には、以下の項目について確認してメモしておくと、後の手続きがスムーズです。
- いつ、どのようなフィッシング詐欺メールを受け取ったか?
- どのサイトで、いつ、どんな情報を入力してしまったか?
- 不正利用された可能性のあるサービスは?
ステップ2:カード会社へ連絡し、利用停止と被害状況を報告
フィッシング詐欺サイトでクレジットカード情報を入力してしまった場合には、すぐにカード会社に連絡しましょう。
クレジットカードに関するメールやアクセスしたサイトに不安がある場合も、確認の意味も含めて問い合わせてみることをおすすめします。
カード会社に状況を説明し、カードの利用を一時停止してもらいます。
カードの利用を停止することで、不正利用の拡大を防ぐことができます。
ステップ3:パスワードの変更
フィッシング詐欺サイトに入力してしまったパスワードは、すぐに変更します。
他のサービスで同じパスワードを使い回している場合も、念のため全て変更しておきましょう。
ステップ4:警察に被害届を提出
クレジットカード情報が悪用され、金銭的な被害が発生した場合や、個人情報が悪用される恐れがある場合は、警察に被害届を提出しましょう。
被害届を提出することで、事件として捜査が進められるだけでなく、その後の対応や補償についても相談することができます。
Amazonを装った「アカウント情報の更新をお願いします」はフィッシング詐欺の危険性アリ!のまとめ
今回は、Amazonを装った「アカウント情報の更新をお願いします」はフィッシング詐欺の危険性アリ!について紹介しました。
フィッシング詐欺は本人に個人情報を入力させて盗み取る詐欺です。
メールを受け取っただけでは被害に遭う危険性は低いですが、怪しいメールはスルーするのが一番の対策です。
メール内にあるリンクを押してしまうと、フィッシング詐欺サイトへ誘導されます。
ここで入力してしまった情報はすべて盗み取られてしまうので、絶対に入力しないように注意してください。
万が一、入力してしまった場合には、速やかに関係各所へ連絡して対処しましょう。