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フィッシング詐欺で入力してしまったら? 補償はされない?

フィッシング詐欺で入力してしまったら? 補償はされない?

フィッシング詐欺メールのリンクを開いて、個人情報を入力してしまったら…

クレジットカード番号、銀行口座の暗証番号、ID、パスワード…大切な情報を入力してしまった後、「どうしよう…」「これからどうなるの…?」と、不安になってしまいますよね。

私も以前、本物そっくりのサイトでIDやパスワードを入力しそうになり、危なかった経験があります。

今回のブログ記事は、フィッシング詐欺の被害に遭ってしまったらどうなるのか?を調べてみました。

  • フィッシング詐欺で情報を入力してしまったら、どんな被害が起こるのか?
  • 補償は受けられるのか?
  • 今すぐ、何をすべきなのか?
  • 今後、どうすればフィッシング詐欺を防げるのか?

最近では、フィッシング詐欺の被害が急増しています。

他人事ではない疑問に、専門家ではない一般人の私が分かりやすく解説していきます。

目次

フィッシング詐欺の被害とリスクとは?あなたの個人情報はどうなる?

フィッシング詐欺で入力してしまった情報は、具体的にどんな被害やリスクがあるのかを考えていきましょう。

あなたの個人情報が、悪意ある者の手に渡ってしまったら、一体どうなるのでしょうか…?

ID・パスワードを入力してしまった場合

フィッシング詐欺で最も多いのが、ID・パスワードの入力です。

この場合、以下のような被害が想定されます。

ID・パスワードを入力してしまった場合
  • アカウント乗っ取り
  • 個人情報漏洩
  • なりすまし被害
  • 金銭的被害
  • 二次被害、三次被害

アカウント乗っ取り

あなたのID・パスワードを使って、悪意ある第三者があなたのアカウントに不正ログインします。

SNS、オンラインゲーム、通販サイト、ネットバンキングなど、様々なサービスで被害が発生する可能性があります。

個人情報漏洩

アカウントに登録されている個人情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス、購入履歴など)が盗み見られます。

これらの情報が、詐欺や悪質な勧誘に利用されたり、名簿業者に転売されたりする可能性があります。

なりすまし被害

SNSであなたになりすました投稿が行われ、友人や知人に詐欺メッセージが送られる可能性があります。

あなたの名前で偽のオンラインショップが開設され、詐欺行為が行われる可能性もあります。

金銭的被害

アカウントに紐付けられたクレジットカードや電子マネーが不正利用される可能性があります。

ポイントを勝手に使われたり、有料サービスを契約されたりする可能性があります。

ネットバンキングの場合、預金が不正に引き出されたり、送金されたりする可能性があります。

二次被害、三次被害

乗っ取られたアカウントからさらにフィッシングメールを送信されてしまう。

私はYahoo!に不正ログインされた経験があります。

クレジットカード情報を入力してしまった場合

クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードを入力してしまった場合、最も深刻なのは金銭的な被害です。

クレジットカード情報を入力してしまった場合
  • 不正利用
  • カード情報漏洩

不正利用

身に覚えのない請求が届きます。

高額商品を購入されたり、海外で利用されたりするケースが多く見られます。

カード情報漏洩

あなたのクレジットカード情報が、名簿業者やダークウェブ(闇サイト)で売買される可能性があります。

新たなフィッシング詐欺や、別の犯罪に利用される可能性があります。

ネット決済では、クレジットカードを使用しないという選択肢も検討しましょう。

銀行口座情報を入力してしまった場合

銀行口座番号、暗証番号を入力してしまった場合、クレジットカード情報と同様、金銭的な被害が最も深刻です。

銀行口座情報を入力してしまった場合
  • 不正送金・不正引き出し
  • 口座情報漏洩

不正送金・不正引き出し

あなたの口座から、身に覚えのない口座へお金が送金されたり、引き出されたりします。

被害額が大きくなる傾向があります。

口座情報漏洩

あなたの口座情報が、名簿業者やダークウェブで売買される可能性があります。

新たなフィッシング詐欺や、別の犯罪に利用される可能性があります。

生体認証や2段階認証を取り入れると安全性が高まります。

その他の個人情報(氏名、住所、電話番号、生年月日など)を入力してしまった場合

氏名、住所、電話番号、生年月日などの個人情報を入力してしまった場合、すぐに金銭的な被害が出るわけではありませんが、以下のようなリスクがあります。

銀行口座情報を入力してしまった場合
  • 迷惑メール・迷惑電話の増加
  • 名簿業者への転売、ダークウェブでの売買
  • 詐欺・ストーカー被害
  • なりすましによる別アカウント作成

迷惑メール・迷惑電話の増加

あなたの個人情報が、迷惑メールや迷惑電話の業者に渡り、大量の迷惑メールや迷惑電話が届くようになります。

名簿業者への転売、ダークウェブでの売買

あなたの個人情報が、名簿業者やダークウェブで売買され、様々な悪質な業者に渡る可能性があります

詐欺・ストーカー被害

あなたの個人情報が、詐欺やストーカー行為に利用される可能性があります。

なりすましによる別アカウント作成

個人情報を使用して別のアカウントが作成されてしまう。

メールアドレスは、使い捨て出来るフリーアドレスを使用しましょう。

フィッシング詐欺で入力してしまったら?今すぐやるべきこととは?

フィッシング詐欺で個人情報を入力してしまった…!

フィッシング詐欺に気が付いた時、何をどうすれば良いのか?パニックになってしまいますよね。

ここからは、フィッシング詐欺の被害を最小限に抑えるため、今すぐやるべきことを解説していきます。

STEP
状況把握と整理

まずは、落ち着いて深呼吸をしましょう。

落ち着いたら、「いつ」「どこで」「何に」「何を入力したか」をメモに書き出します。

合わせて、フィッシングメールやSMS、偽物サイトのスクリーンショットを保存しておきましょう。

慌ててはいけませんが、迅速に済ませましょう。

STEP
パスワード変更

フィッシング詐欺に入力してしまったパスワードを変更します。

他のサービスでも同じパスワードを使っている場合は、全て変更します。

STEP
関係機関への連絡と手続き

被害状況に応じて関係機関に連絡し、必要な手続きを行います。

  • クレジットカード会社
    • カードの利用停止
    • 不正利用の有無の確認
    • 補償制度の確認
    • カード再発行の手続き
  • 銀行
    • 口座の利用停止
    • 不正送金・不正引き出しの有無の確認
    • 補償制度の確認
    • 暗証番号の変更
  • 利用しているサービス
    • アカウントの利用停止
    • 不正ログイン、不正利用の有無の確認
    • パスワードの再設定
  • 警察
    • 被害状況(入力した情報、被害額など)
    • 被害届の提出について相談
  • 国民生活センター(消費生活センター)
    • 被害状況
    • 今後の対応について相談

フィッシング詐欺は補償されない?

フィッシング詐欺で銀行やカード情報を入力してしまった後、金銭的な被害が出たら補償は受けられるのでしょうか?

ここでは、フィッシング詐欺の被害に遭った場合の「補償」について解説します。

クレジットカード不正利用の補償 ~カード会社の対応は?~

クレジットカード情報を入力してしまった場合、最も心配なのは、カードの不正利用ですよね。

多くのクレジットカード会社では、不正利用に対する補償制度が用意されています。

盗難保険(会員保障制度)

ほとんどのクレジットカードには、「盗難保険」や「会員保障制度」などと呼ばれる補償が付帯しています。

これは、クレジットカードやカード情報が盗まれたり、不正利用されたりした場合に、損害を補償してくれる制度です。

補償の条件

不正利用に気づいたら、すぐにカード会社に連絡し、届け出を行う必要があります。

例えば三井住友カードの場合、不正利用の申告日から60日前まで遡って補償されます。

補償を受けるためには、警察への被害届の提出が必要となる場合があるため、カード会社から指示を仰いでください。

補償対象外となるケース(例)
  • 会員の故意または重大な過失による損害
  • 会員の家族、同居人、代理人などによる不正利用
  • 暗証番号を推測されやすい番号に設定していた、または他人に教えてしまった
  • カード裏面にサインをしていない
  • カード会社への届け出が遅れた
  • その他、会員規約に違反する行為があった場合

本人に重大な過失(パスワードの管理が甘い、不審なサイトに情報を入力したなど)があると、補償が受けられない、または減額される場合があります。

フィッシング詐欺で満額補償は難しいのかもしれません。

銀行口座不正利用の補償 ~預金は守られる?~

銀行口座情報(口座番号、暗証番号など)を入力してしまった場合も、補償制度が用意されています。

預金者保護法と全国銀行協会の申し合わせ

銀行口座からの不正な払い戻し(不正送金、不正引き出し)については、「預金者保護法」や全国銀行協会の申し合わせに基づき、補償が行われる場合があります。

補償の条件

不正利用に気づいたら、すぐに銀行に連絡する必要があります。

また、被害状況について、銀行に詳しく説明する必要があります。

補償を受けるためには、警察への被害届の提出が必要となる場合があるため、金融機関から指示を仰いでください。

補償対象外となるケース(例)
  • 本人に重大な過失がある場合
  • 本人の配偶者、二親等以内の親族、同居人などによる不正利用
  • 被害状況の説明で、嘘をついた場合
  • 銀行が複数回にわたり注意喚起していたにも関わらず、同様の手口で騙された場合
  • ID・パスワード等を安易に他人に教えた、またはメモしていた
  • 不正利用の可能性を認識しながら、銀行への通報を怠った

本人に重大な過失(パスワードの管理が甘い、不審なサイトに情報を入力したなど)があると、補償が受けられない、または減額される場合があります。

銀行の場合も満額補償は難しいかもしれませんね。

フィッシング詐欺の相談窓口リスト

フィッシング詐欺で個人情報を入力してしまった時、誰に相談すれば良いのか、分からなくなってしまいますよね。

ここでは、フィッシング詐欺に関する「相談窓口」をまとめて紹介します。

相談窓口連絡先備考
クレジットカード会社各カード会社の公式サイト
またはカード裏面に記載されている電話番号
対応時間に注意
日本クレジット協会https://www.j-credit.or.jp/association/members_company.htmlクレジット会社の検索に
銀行各銀行の公式サイト、通帳、
キャッシュカードに記載されている電話番号
対応時間に注意
全国銀行協会相談室https://www.zenginkyo.or.jp/adr/銀行に関するさまざまな相談
銀行の検索に
警察庁フィッシング110番https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/cyber/security/cyber406.htmlサイバー犯罪相談窓口について
国民生活センター
(消費者ホットライン)
188(いやや!)
https://www.kokusen.go.jp/index.html
消費生活全般に関する相談
フィッシング対策協議会https://www.antiphishing.jp/フィッシングに関する情報提供、注意喚起

フィッシング詐欺で入力してしまったら? 補償はされない?のまとめ

フィッシング詐欺で入力してしまったら? 補償はされない?について解説してきました。

フィッシング詐欺の手口は日々進化しているため、誰でも被害に遭う危険性があります。

万が一、個人情報を入力してしまったとしても、冷静に状況を把握し、迅速に行動することで、被害を最小限に食い止め、補償を受けられる可能性は十分にあります。

今回のポイント
  1. 落ち着いて状況確認:
    • 「いつ」「どこで」「何に」「何を入力したか」を整理
    • 被害状況を確認(利用明細、ログイン履歴など)
  2. 迅速なパスワード変更:
    • フィッシングサイトに入力したパスワードは即変更
    • 同じパスワードを使い回している場合は全て変更
  3. 関係機関への連絡:
    • クレジットカード会社、銀行、利用サービス、警察、国民生活センターなど
    • 状況に応じて、適切な窓口へ連絡
  4. 証拠の保全:
    • フィッシングメール、SMS、偽サイトのスクリーンショット
    • 利用明細、取引履歴など
  5. 補償制度の確認:
    • クレジットカード会社、銀行、利用サービスの補償内容を確認
    • 必要書類を揃え、手続きを行う
  6. 一人で悩まず、専門家に相談:
    • 相談窓口リストを活用し、適切なサポートを受ける

フィッシング詐欺は、知識と対策があれば、防げる詐欺です。

そして、もし被害に遭ってしまったとしても、適切な行動を取れば、被害を最小限に抑えることができます。

このブログが、あなたの「もしも」の時の支えとなり、そして、フィッシング詐欺の被害に遭う人が一人でも減るお役に立てればと思います。

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